イニシャルDm

湘南

江ノ島烏帽子岩の見えるところに

その整備工場はある。

いつしかそこは

伝説の整備工場と

よばれていた。

ジェミニが心地よいエキゾーストノート

奏でながらそこに現れたのは冬の日のことだった。

C3型コルベットのビックブロックの向こうに

その工場の彼がいた。

「大変だっ」

僕は大急ぎで中にはいった

「・・・ん?」

「ヤツが、ヤツが現れた」

彼は手にしていた工具をおきこちらに顔を向けた。

「においだな」

「えっ」

「潮のにおいががやけに今日は強いな」

「とぼけないで、H市峠に現れたんだ」

「ほぉ・・・」

AE86だ。ヤツだ。Dmだ」

「お客さん、やめときな」

「?」

「聞いたよこの前、ロータス・エランとバトルして負けたようだな」

「くぅっっ」

「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ」

「けどっけどっ」

彼は作業服の中のジッポーのオイルライターを取り出し

マルボロに火をつけた

「戦いは非情さ」

「しかしっ」

「実戦というものは、ドラマの様に格好の良いものではない」

「・・・」

「奴との戯れごとをやめろ!」

「負けたくないんだ、最後のチャンスなんだ」

「これが若さか・・・・・・」

「いやもうトシはもう十分とった」

彼は暮れゆく江ノ島を見ながらつぶやいた。

「見かけ倒しでなけりゃいいがな、そのAE86

「ヤツは、今度はレーシングエンジンだぞ」

「坊やだからさ」

「そんなこといってられないだろ」

「付け焼き刃に何が出来るというのか」

しばしの沈黙が二人の中に流れた。

「キーを貸せ」

「あっ」

「性能の違いが、戦力の決定的差でないという事を教えてやる!」

「!!!」

「まずはジェミニのチェックだ」

キュィィィンとスターターが回る

「チャンスは最大限に生かす。それが私の主義だ!」

クォォォォン

甲高いエンジンの響きがルート134に轟いた。

「新しい時代を作るのは老人ではない」

そう言うと彼は車を動かした。

「勝利の栄光を、君に!」

彼はそういって夕日を背に受け走り出した。

オイオイ!( *゜∇)/☆(ノ゜⊿゜)ノ

(*'ω'*)......ん?

なんかパクッてないか

(;_; )( ;_;)ヤンヤン

ばれたなっ

イニシャルDm?

ディーマイナー

和音だよ(爆)

イニシャルD

こんな場面ないぞ。

それに上の文章

ほとんどガンダムのシャアの台詞じゃないか。

お饅頭

いやオマージュだよっ。

この整備工場は実在するが

個人情報保護のためです・・・

認めたくないものだな・・・。自分自身の・・・若さ故の過ちというものを・・・

まだやっている。↑若くないってばよっ。

実話はこちら↓

突然アポ無しで来る僕

「すまん・・・チイトいいか」

「?」

「エンストするんだ」

かくかく しかじか

「電気系統のようですね」

「そう・・・」

整備開始

秘孔をついているようだ

あたたたたっ

↑スマンちがうって

「とりあえずこれでまず見てみましょう」

「だめだコイツ見ていると故障の症状がでない」

「(失笑)」

しばらく放置・無視

すると

エンスト

ヾ(--;)ぉぃぉぃ

整備再び

お前はもう死んでいる

まだだ、まだ終わらんよ!

スマン

またパクッいやオマージュ

今度は落ちつく

「電気系統でしょう」

「いや惑星Xからの邪悪な波動を受けてこうなった」

「・・・」

「そういうの治せる」

「うちはそう言うのは治せないですよ」

とりあえず無事帰還。

こうやってジェミニ

またネタを提供してくれたのだった。