鉄路は続く どこまでも 【ショートショート】

プラットホームに夜行列車がたたずんでいる 「まもなく発車いたします」と構内放送が 旅立ちの時をつげる 「どんなに離れていたって君への思いは変わらない」 じっと見つめる彼女の目には潤んだ輝きが見えた 「私だって、私だって・・・」 彼と彼女の間に人は何があったかは知らない。 いくらケータイやメールがあった今でも こんなことはつらいに決まっている 「また、いつか一緒になろう」 「いまだって一緒 ほらレールは どこまでもつながっいてる」 発車のメロディが流れる。空気音とともにドアがしまる 彼が何かを言っている ゆっくりとゆっくりとホームから列車ははなれて行く 彼女は追いかける 彼がなにか言っている 大声で言っている 「君が好きだ ずっーと好きだ」 そのように聞こえた 赤いランプが濡れた鉄路に にじんで見えた そう、二人の間にどんなに離れていようとも このレールの彼方 二人は繋がっている 途切れもなくいつまでどこまでも繋がっている だからさよならはいわない このレールが続く限り

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