月夜の夜汽車

2006年も今日を残すのみになった。

とにかく時が過ぎていった。

20代半ばだろうか

こんな光景を見た。

月夜の夜汽車。

雪の中の夜行快速

越後湯沢のあたりだろうか

冬僕はムーンライトに乗っていた。

いまはムーライトえちごだろうか。

くぐもったレールのジョイント音

車両機器の作動する微かな音。

車内は減光されて薄暗くなっていた。

トンネルを抜ける。

あたり一面の雪。

そして窓の外を見る。

家々にともる電燈

常夜灯だろうか?

雪はやんでいた

月の光に照らされてほのかに雪が照らされている。

光の中に人ががいる。

生活がある。

そんな光景を見たことがある。

なにか胸を締め付けられるような風景だった。

生きている。

生活がここある。

僕は旅をしている。

時間という名の果てしの無い旅。

どこにつくかはわからない。

なにがあるのかわからない。

けど

進んでいくのだろう。

闇夜の中の

月の光のように

かぼそい光でも見える風景がある。

夜明けの前が一番闇が深いという。

さてどこいくのだろうか。

それは僕にもわからない。

ただ一筋の光を求めて

旅をする僕がいる。

コトッと2007年にむけて

時と言う名の列車が動き出す。